主線を無くしていきたい15のセリフ構造って物語のパラダイムの外にある感じがすごいぞわぞわ感ある。
たぶん不気味の谷というやつ。
行動にAIが入っているというのはそこらの記事で公開されているけど
セリフ構築にもある程度はいっているんじゃないのかなあ。
性格設定だけしてAIに自由に発話させて、すこしだけ人間がレタッチしているくらい。
他者を叱らない(物語の軌道を修正しない)イグニスも
異世界の存在を認識しているノクトも
他者の気持ちを慮らないグラディオも
全部物語のパラダイムの外だと思う。
アサシンフェスのグラディオってあれ絶対シドニー口説いてたと思うんだけど、
私ですらプロンプトの恋路の応援してたのに、
おまえのその行動おかしくない?
一人のシナリオライターの脳から生まれたキャラクタだったなら、
隣にいる人間の気持ちそこまで無視できる?
っていうあれなんだよなー。
一人のシナリオライターが描いたならたぶん、
魔王ですら勇者の気持ちがわかっている行動をするんだよなあ。
それを超える物語のパラダイムの外の視点をもっている人間がいるのか、いないのか、
気になって気になって仕方が無い。
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この物語のパラダイムっていうのは、筆者が物語を描くという限りにおいて
登場人物は全員その台本を読んでいる という状況を抜け出せないってことだろうなあ。
台本を読んでいない登場人物が存在できない。
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「異世界の存在を認識」しているんじゃないくて
異世界は他の誰かの想像の産物だと認識していて、
結果自分たちは虚構ではなくより現実なのだ、(相対的に、)
みたいな感覚で生きている感じか。
物語に巻き込まれても自分自身は物語にならなくてもいい、みたいな。